令和2年度を迎えて

会長写真
令和2年7月
会長 長葭 常紀

 令和2年度を迎えて、例年であれば5月の定期総会において議案が承認され、活動・事業がスタートを切るところでしたが、ご承知のように新型コロナウイルス感染拡大により(1)換気の悪い“密”閉空間、(2)多数が集まる“密”集場所、(3)間近で会話や発声をする“密”接場面、いわゆる三密の回避が国全体で打ち出され、結果として総会は書面による議決となりました。多くの人が待ち望んだ2020東京オリンピック・パラリンピックが来年に延期され、育成会の愛媛での全国大会、青森での東北ブロック大会も中止、県内においては岩手県障がい者スポーツ大会、フライングディスク交流大会、盛岡市障がい者スポーツ大会の中止も決定されました。当会の行事でも皆さんが楽しみにしていたわんこそば大会が中止になるなど、今まで当たり前に行われていた日常の行動が命の危険をもたらすことにつながろうとは思いもかけないことで、私たちの生活は瞬く間に一変いたしました。

 この感染拡大を断ち切るには、マスクの着用、石けんによる手洗いや手指消毒用アルコールによる消毒、咳エチケット、換気の励行等、一人一人の取り組みが大事になると思われます。幸いにも、岩手では今のところ感染者ゼロ(6月10日現在)ということで、日本はもちろん世界においても「岩手の奇跡」といわれております。今がとても大事なときです。新型コロナウイルスのワクチン開発までは感染防止に心がけながらも新しい日常を形成していかなければならないと思います。

 6月からは「三密」を避けての本人活動が動き出します。秋に予定の成人を祝う会やふれあいレクレクリエーションも工夫し実施したいと思っております。また、盛岡市自立支援協議会で進められている令和2年度末が整備目標の「地域生活支援拠点事業」の動きも注視をしていかなければならないと思っております。

 子どもたちにとって学校の休校や外出禁止、福祉事業所での働く機会の減少などの多くの困難がおきているときだからこそ、同じ子を持つ仲間の活動がとても大事なのだと思います。