今年度を振り返って

平成29年2月

会長 長葭常紀

 寒さ厳しきなかにも、日も長くなり少しずつ春が近づいてくる思いがいたしますが、会員の皆様お健やかにお過ごしのことと存じます。

 平成28年度も残り1ヶ月余りとなり振り返ってみますと、4月に障害者差別解消法が施行されたこと、10月下旬に岩手において全国障害者スポーツ大会が開催され成功裏に終えたという素晴らしい出来事がありました。

 一方では、7月26日に神奈川県相模原市の「津久井やまゆり園」で起きた元職員による重度知的障害者殺傷事件は、決して忘れることができない怒りと悲しみの出来事です。障がいを理由とする差別を解消して、障がいのある人もない人も分け隔てられることなく、すべての国民がお互いに人格と個性を尊重し合って共に暮らせる社会を実現することを目的とした「障害者差別解消法」が動き出した矢先に、障がい者に対する偏見、差別、無理解から起きた事件に、現在においても知的障がい当事者が全国各地で集会を開き、「許せない、二度とこのような事件を起こしてはいけない」「いのちの大切さについて」「自分たちで何ができるか」を語り合っています。

 その中で、盛岡市では市長決裁により10 月1日付 で「盛岡市障害者差別解消支援地域協議会」ができ、差別解消に向けた取り組みが行われています。盛岡市障がい福祉課では、障がいのある人から上がった差別の事例に対し、時には課長をはじめ職員が自ら事業所を訪れ、障害者差別解消法の理解・啓発に努め、調整を行うなど素晴らしい対応をしております。

 私たちも積極的 に差別の事例のみならず、よかった合理的配慮の事例などを盛岡市に伝えていくことも社会的理解へとつながり、真に障がい者に対する差別のない、豊かな社会づくりに結び付いていくのではと考えております。

 一歩一歩ではありますが、ひとりひとりがで きることを行動に表わしていきましょう。