祝  辞

盛岡市特別支援教育研究会
会長 仁昌寺 真一

 このたび、盛岡市手をつなぐ育成会が60周年を迎えられましたことに心よりお祝いを申し上げます。貴会は、昭和29年に発足して以来、60年にわたり、子どもたちの幸せと福祉の向上のために地道に活動を続け、多くの成果をあげてこられました。これは会員の皆様お一人お一人の、会に対する情熱と団結力、そして歴代の会長と役員皆様の愛情とご努力の賜物と深く敬意を表します。

 先日、貴会が主催する「成人を祝う会」に出席させていただきました。成人を迎えた一人一人の姿は、笑顔と希望に満ち、きらきらと輝いていました。今後の目標や夢を、会場のみんなに生き生きと伝えていました。この一人一人の晴れやかな成長の姿は、貴会のこれまでの地道な取組の成果の証であると実感いたしております。

 当盛岡市特別支援教育研究会では、合同運動会、合同作品展、合同学習発表会、合同スキー教室、勤労体験学習等、年間を通じて様々な諸事業を実施しております。小学校、中学校、そして特別支援学校等の子ども一人一人が、それぞれの良さや可能性を精一杯発揮して参加するこれらの諸行事は、子どもたちの交流の場、市民への啓発の場にもなっており、一つ一つの事業に大きな意義を感じています。本会の活動や事業が、長きに亘り継続して実施できるのも、貴会より多大なるご支援ご協力を頂いているからと心より感謝申し上げます。今後も、子どもたちにとって、楽しく、いつまでも思い出に残る諸事業となるよう盛岡市特別支援教育研究会会員一同、力を合わせてがんばって参る所存であります。

 「特殊教育」から「特別支援教育」への転換が図られ、8年が過ぎようとしています。この間、全ての教育現場において、特別な支援を必要とする子ども一人一人の教育ニーズに応じた教育を推進することや、生涯に亘り社会全体で支援することの必要性が益々高まって来ています。

 岩手県教育員会も国の動向や本県の実情を踏まえ「つなぐ(就学から卒業までの一貫した支援の充実)」「いかす(各校種における指導・支援の充実)」「支える(教育環境の充実・県民理解の促進)」をキーワードにいわて特別支援教育プラン(平成25年度~平成30年度)を策定し、「共に学び、共に育つ教育」の実現に向けた動きを進めています。

 このような特別支援教育の動向を踏まえ、今後益々貴会との連携を密にし、盛岡市特別支援教育研究会会員一人一人が、問題意識を高く持ち、子どもたちのより良い成長を願い、指導に当たって参る所存です。

 終わりになりましたが、貴会の益々のご発展と、お子様並びに会員お一人お一人のご健勝を心よりご祈念申し上げ、お祝いの言葉といたします。