お祝いの言葉
一般社団法人岩手県手をつなぐ育成会
会長 中野 信男
盛岡市手をつなぐ育成会設立60周年祈念に当たり一言お祝い申し上げます。
半世紀に亘り、障がい者の幸せのために、地域の資源創り、親たちの意識向上、地域の発展ため活動して来られましたことに心から敬意と感謝を申し上げます。
昭和29年、子どもたちの幸せを願って数人の母親が集まって発足したと聞いております。以来、様々な社会情勢、福祉政策の変化の中で多くの苦難を乗り越えて現在まで先進的な活動を続けてきたことは、県内親の会に取りましても大きな励みと支えで御座いました。また、岩手県手をつなぐ育成会設立に際しましても中心的な役割を果たして頂き、昭和43年に第1回の手をつなぐ育成会岩手県大会『岩手県精神薄弱児(者)福祉大会』を開催し、また、手をつなぐ育成会東北ブロック大会や全国大会の開催等に多大なご尽力を頂いております。
急変する福祉施策に振り回されながらも、ようやく障がい者の日常生活及び社会生活を総合的に支援する法律『障害者総合福祉法』に落ち着きました。しかし、この法律も万全ではありません。本人の使い勝手の良いものになるように、また、高齢化が進み、生涯福祉から介護保険になってサービスが落ちるとの話も出てきております。地域生活が円滑に進むように、これからも努めていかなければなりません。障がい者が地域で当たり前の生活が出来るように、手をつなぐ育成会の理念であります『共生社会の実現』へ向けて本人の幸せのために一緒に頑張って行こうではありませんか。
盛岡市手をつなぐ育成会が長い伝統を引き継ぎ、60周年を機に今まで以上に地域と連携して会員の和を図りながら積極的な活動を展開し、岩手のリーダーとして益々のご活躍を願っております。
最後になりますが、盛岡市手をつなぐ育成会のさらなるご発展と会員の皆様のご活躍を祈念しましてお祝いの言葉と致します。60周年本当におめでとう御座います。