2021年を迎えて

会長写真
令和3年2月
会長 長葭 常紀

 2021年新しい年。昨年は新型コロナウイルスが世界中に感染拡大し、今までと同じ生活や考え方では通用しない試練の1年だったと言えるのではないでしょうか。当会の事業や行事、関係団体の大会等が中止になり様々な機会が失われました。特にも、「第45回成人を祝う会」が開催直前に中止に至ったことは心から残念に思っております。6人の成人を迎えられた方々には、会から会長の祝辞と記念品、谷藤盛岡市長様からのメッセージをお届けいたしました。

 今年は辛丑(かのと・うし)です。『辛』は終わりを表し、『丑』は始まりを表しています。まさに『終わりと始まり』です。多くの問題を含みながらも忍耐強く、一歩ずつ歩んで行き、やがては安定した世界の礎の年になるように願うものです。会としても新型コロナ終息に向け感染防止に心がけ、工夫しながら事業を進めて行きたいと思います。

 一年前の会報さわらびの挨拶で、国の「第5期障害福祉計画」の最終年である2020年度末が整備目標の「地域生活支援拠点事業」を取り上げましたが、「第6期障害福祉計画」では2023年度末までにと基本指針が先送りになり表現も変わっております。また、この事業の盛岡市の進捗状況も令和3年度予算要求中で措置されない可能性ありとのこと。障がいのある人が地域で継続的に生活するための拠点となるものですので、是非予算措置を望むものです。

 内閣府は2016年から施行された障害者差別解消法の見直し改正案を2021年の通常国会に提出検討中とのこと。誰もが地域でいきいきとあたりまえに暮らせる社会の実現のために大切な法ですので期待するものです。

 新しい年はコロナ禍が早期に収束し、会員の皆さまにとって幸多き一年となりますことを祈念いたします。