新しい年を迎えて
春の訪れが待ち遠しいですが、会員の皆様お健やかにお過ごしのことと存じます。
昨年、岩手県においては4月から県庁知事部局に文化スポーツ部が創設されました。その中の障がい者文化芸術検討委員会で、障がい者の文化芸術作品の需要が増加しているなかで、それに対応するための基準が確立されていないため、障がい者の作家としての権利を行使できなかったり、家族や福祉事業所等が権利を侵害してしまったりする恐れがあることから、障がい者の作家としての著作権を中心とした権利保護のガイドラインを策定することにしております。障がい者スポーツにおいては、全国障害者スポーツ大会や2020年開催の東京パラリンピックに向け選手の育成・強化が行われております。民間団体の協力を得ながら文化芸術やスポーツでの活躍の場ができてきていることに私は心強さと喜びを感じております。これらがどんどんと広がりを見せ、障がい者の余暇活動、社会参加の推進につながることを願うものです。
今年に入り盛岡市手をつなぐ育成会として、県手をつなぐ育成会を通し岩手県に対して意見要望を出しております。内容としては、茶話会で話題になった「障がいの多様化により、学校教育における教師の障がいについての正しい理解とスキルの向上について」「強度行動障がい者に対する入所の受け入れについて」と、以前盛岡市に要望した中から「緊急時対応を含めた24時間365日の支援システムの創設について」「グループホーム等の整備・拡充について」「障がいのある人たちの災害対応について」「障がい者の権利擁護について」の6項目です。今後も、皆様からの声を集約し、関係機関に届けていきたいと思っております。
また、岩手県障がい者プラン(県の障がい保健福祉施策の基本的方向性等について定めた計画)が平成30~35年度の6か年を計画期間としてスタートします。目指す姿として、「障がい者一人ひとりが、地域の人たちと共に支え合う仲間として、いきいきと暮らし、幸福を実感できる社会(仮)」を掲げております。これから計画の体系及び主な見直し事項が示されてきて、市町村計画の策定に反映されてくると思われます。
今後、当事者団体としてしっかりチェックをし発言をしていきたいと思っております。今年も、皆様と共に歩んでまいりたいと思っておりますので、よろしくお願いいたします。