平成29年度がスタートして

平成29年7月

会長 長葭常紀

 定期総会において議案がすべて承認され平成29年度の活動・事業がスタートを切りました。

 障害者差別解消法が施行されて1年が過ぎました。施行によって、あらゆる分野での障がい者の権利の実現に向けた取り組みが強化され、社会の理解も広がり人権尊重が推進されていくのではと期待をしておりました。しかし、あるマスコミが東京都内に居住したり活動したりする障がい者にアンケートを行った結果、身体、知的、精神に障がいがある123人が回答しましたが、法施行後の一年間に民間施設や交通機関等で差別的な扱いを受けた人は3割超に上り、社会が良くなったと感じるのは5人に1人にとどまったとのことです。

 障害者差別解消法は、障がいのある人もない人も共に生きる社会の実現をうたっていますが、私たちの周りでは障がい者が暮らす上での差別が依然として解消されていないと思われることが多く存在しています。国や県、市町村はさらなる啓発活動を推進し、役所、事業者、国民の理解が深まり、差別の解消につながるよう努力していただきたいと思います。同時に、私たちもこれからも差別解消に向けて声を上げていかなければならないと思っております。

 盛岡市は障がい者福祉計画の改定作業中ですが、当育成会では、岩手県立療育センター・岩手県発達障がい者支援センターが矢巾町に移転した後の療育機能をどのように盛岡市で確保するかについて、別掲のとおり「ひまわり学園」の旧競馬場跡地への移転改築を盛岡市に要望をいたしました。現在の「ひまわり学園」に県の療育センターが担っていた機能と同じような機能が一部でもプラスされて、障がいを持った子どもたちが様々な療育支援が受けられることを望むものです。

 今年度も、会員の皆さまの声に耳を傾け、障がいのある本人が地域で安心して暮らしていかれるよう共に歩んでまいりたいと思いますので、よろしくご協力をお願いいたします。